QT/diary

日記だよー

ネーム・ゲームで名前を覚える

 先月、中学校に行った。生徒のひとりと一緒に一日授業を受けてみるという企画だった。学校に行ってみると、その日は新学期の二日目ということで、なんとなくそわそわした雰囲気。授業はほとんど行われず、新学期のガイダンスばかりだった。保護者のサインを提出すること、とか、ケータイは持ってこないこと、等々。連絡事項や注意事項を説明した後に、夏に何をしたか、とか、自分に関するみっつの事柄を述べて、ひとつだけ嘘を混ぜて発表する、とか、どの科目でもゲームのようなことばかりしていた。数学の授業では、ひとの名前を覚えるための〈ネーム・ゲーム〉を教えてもらった。  数学の先生は身体の大きな男のひとで、どちらかというと体育の先生みたいだった。かれが突然ひとりの生徒を指すと、その子は教室の端から順に生徒について何か言っていく。「Kathy is like KITTY」とか「Alexis is like ANIMALS」というふうに。全員分言い終わると、次の生徒が指されて、また同じように「Kathy is like KITTY……」が始まる。  隣に座っていた子が「ネーム・ゲームっていうんだ」と教えてくれた。ルールは簡単で、名前の最初(HEAD)と最後(BOTTOM)の文字が同じ単語を決めて、全員分を覚えていくのだそう。最初の文字Kと最後の文字Yが同じだから、Kathy is like KITTY。  全部すっかり覚えている子もいたし、途中で頭を抱えてリタイアしてしまった子もいた。何人かの生徒が暗記力を披露した後、最後に挑戦した先生は、途中何度か間違ってしまい、悔しそうにしていた。  これから長い付き合いになる友達の名前と綴りを覚えるのに、こうしたゲームを利用するのは面白い。

関連

名前にまつわるライフハックいろいろ | IDEA*IDEA