最近どころか、もう三年くらい聴いているような気がします……。失恋の歌の中で好きなのは、テイラー・スウィフトの'Picture to Burn'。もともとの歌詞では「あんたがゲイだって言いふらしてやるんだから!」という部分が、アルバムでは別の表現に変わっていたりして、米国の放送コード(?)に思いを馳せたりして二倍楽しめます。「あんたってほんと、田舎者ね!」という攻撃的な歌詞で、PVも激しい。でもそれでスカっと忘れられるのなら、いいですよね。
あと、これでカントリーってところにグッとくる。
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テイラーの歌詞を読んでみると、アメリカの若い子たちのアイデンティティと車の関係がわかって面白いです。かっこいい車に乗っていることが、モテる条件。日本でも、日産サニーあたりでしょうか。男の人のライフスタイルの象徴として、車が消費された時代がありました。しかし今ではその考え方は古びており、車は家族の(絆を深める)ための乗り物になっている。日本では時代と共に車に対する考え方も変化しているけれど、アメリカは変われずにいるようです。車でしか自分の価値を示すことができない、まだ何者でもない学生たちにとって、「かっこいい車を所有しているのがかっこいい」というわかりやすい指標を後生大事に受け継いでいきたいのかもしれません。しかし、現代の環境の問題や公共圏の問題(Reclaim the streets)などを鑑みると、近いうちに変わってもよさそうな価値観だと、個人的には思います。でもどうかな……アメリカ国内における自動車産業のインパクトを考えたら、変えてはいけない価値観なのかもしれませんね。
ちなみに、王蟲はハマーみたいな強そうな車が好きで、次点でカブリオレとか、かっこいい車も好き。完全にアメリカ的嗜好です……ごめんなさい。